為替を制す者はセールを制す、DTMerに送る海外通販の攻略法

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Photo by tpsdave from Pixabay

リーマンショックの傷を癒やしきれない経済状況の中で、イギリスが国民投票でまさかのEU脱退を選択して再び激震が走っています。

 

日本にも円高株安の暗雲が立ち込める嫌な雰囲気が再び舞い戻ってきましたが、ここまで大きな動きを取れなかった日銀もいよいよ「世界的な景気後退に負けないため」という大義名分を得て腰を上げる事が可能になったと言えます。

時は各社のサマーセール、100円ラインに接近した突発的な円高がDTMerにもたらす恩恵は大きなものです。

今回はDTMerが押さえておくべき為替の知識と海外通販の注意点について紹介しておきたいと思います。

円高・円安とは何か?

ニュースなどで為替相場や円相場と呼ばれている円レート。
これは一般にドル/円ペアの事を指します。
現状世界的な基軸通貨はドルであり、多くの場合対ドルのプライスを見て円高・円安と報道されています。

円高はその名の通り円の価値が高い状態、円安は円の価値が安い状態を指します。
間違いやすい点ですので図を入れて紹介します。

104円を基準にした場合

104円を基準にした場合

円が高い状態ではレート上で見える数字が小さくなり、円が安い状態では大きくなります。
イメージ的に真逆なので勘違いする方が多いです。

$1=100円というラインはパリティと呼ばれます。
端的に言うとドルと円が「ほぼ等価」な状態です。

実際どれだけ変わるのか?

昨年の円相場のピークは125円でした。
これを書いている現在はほぼ100円付近です。
年始からの荒れ相場で25円円高に振れたことになります。
これを割合で示すと20%の円高になります。

20%円高になったということは“ドルでのお買い物が20%引きになった”と言う事です。

20%のディスカウントの影響は高額なもの程顕著になります。

100円が80円に。
10,000円が8,000円に。
500,000円なら400,000円になります。

大きなチャンスだと思いませんか?

為替レートとTTS

円高の与える影響を知ったら、もう一つ覚えておくべき事があります。
それはTTSです。

TTSとは対顧客電信売レートと言います。
リアルタイムで推移している為替レートで売買が可能なのはFXなどの為替取引であり、個人がドル建ての預金や輸入決済を行う際は日本時間の10時頃に決定する「仲値」で計算を行います。
そしてこの仲値を基準にTTSとTTBという決済レートが設定されます。

輸入を行う際は仲値に対して変動を想定したレートとしてドル円で1円分円安に設定されています。(他の通貨はもっと大きく設定されています)
つまり現在レートが101円であったとしても、仲値の時点で102円であったなら決済されるTTSは103円となります。

クレジットカードでの決済の場合はショップからカード会社へのドル建ての請求が行われます。
そのタイミングのTTSで円換算される場合がほとんどですので、決済タイミングから予想外のレート移動があった場合金額が大きく変わることもありますので注意しておきましょう。

海外ショップやベンダーで買い物をするには

海外の場合身分証明と決済能力の証明書代わりとして使用されているためクレジットカード払いの方が一般的です。
ショップによって多少取扱いブランドが異なりますが、多くの場合利用可能なカードはVISAまたはMasterCardです。
AmericanExpressも利用可能ですが、国内での利用も考える場合VISAがモアベターな選択と言えます。

クレジットカードの他にもPayPalNetellerの支払いに対応しているショップもあります。
こちらも基本的にはクレジットカード情報が必要になりますが、直接カード情報を入力しなくてもよいという面で若干の安心感がある代わりに別途手数料がかかります。

クレジット決済は危なくないの?

クレジットカードで買い物をするとどうしても気になるのがセキュリティの問題です。
実際国外に限らず、国内の通販でもカード情報が盗用されたケースは多々存在します。
しかし、多くの場合不審な決済はカード会社により検知され確認の連絡が来ます。
被害の可能性がゼロとは言いませんが、大手のショップや大手ベンダーの決済であればトラブルはほぼ発生しないと考えても大丈夫です。

以前海外ベンダーで決済をしようとしたところ、ベンダーとカード会社間が国外決済を上手く対応ができなかったことがありました。
その時に自分のミスかな?と思い2~3回同じ入力をしてしまいました。
すると10分くらい後にカード会社から海外で不審な決済をしようとした形跡がありますという連絡がありました。(22時過ぎです)
多くの場合こういったセーフティネットに保護されていますので、そこまで恐れる必要はないと考えています。

もちろん決済履歴はきちんと管理しましょう。
不審な決済があった時は速やかにサービスダイヤルに確認をすることで身を守ることができます。

リスクコントロールをより厳密にしていきたいのであれば海外決済用に専用の予備カードを用意しておくのが良いでしょう。
現在持っているカードに対して予備カードを発行してもらう事ができるならそれでも良いですし、VISAカードが無いのなら年会費の無いカードを作るのも良い方法だと思います。

輸送やサポートはどうなるの?

基本的に若干の英語力とクレジットカードがあれば問題になる事はありませんが、一部商品には国外配送不可であったり、可能でも送料が尋常でなく高い場合があります。
またハードウェア商品の場合保障規定が国内限定となっているケースがほとんどですので、個人輸入して使用する事に問題はありませんが故障時やトラブルのサポートが受けられないというデメリットがあります。

こういったデメリットを少しでも安全に通販するためにもショッピングプロテクションなどの付帯保険が整備されているカードを選ぶようにすると良いと思います。
参考までに三井住友トラストクラブ発行のカードなら90日間の盗難や破損に対する補償を受ける事が可能です。
勿論他のカードにもこういったサービスが付加されていますので、カードの約款やサポート内容をしっかりと検討しておきましょう。

 逆にソフトウェアライセンスなどの実体がなく故障しない製品であれば輸送費もかからずサポート情報もある程度なんとかなってしまうので円高の恩恵を享受することができます。

ソフトウェアの場合も特殊なケースではリスクがある場合もあります。
私はCubase 6までSteinbergから直接購入をしていましたが、7へのアップデートの際ヤマハがSteinbergの事業を買い取った事によりアップデートパッケージが購入できなくなったことがありました。
海外版の製品を購入すると言う事は常にこういったリスクの責任を自分で持つことを意味します。

この他にハードウェアなど実体のある製品の場合は通関手数料と関税と消費税が課されます。
国内に届いた製品の価格が10,000円を超えた場合関税と消費税の対象となります。
ただし、自分が使用する目的で購入した個人輸入の場合は60%が課税対象金額となる為16,666円までの製品は関税・消費税が掛かりません。
幾つかの製品が別々に届いていたとしても一つの宛先に対して届く製品の額は合算されるため、下手な小細工はしても無意味ですのでご注意ください。
課税対象額を越えた場合は1梱包につき200円の通関手数料がかかります。

関税については製品によって異なりますので要注意です!!
税率や関税に関する情報はJETROや税関で確認することができます。

これらを鑑みても、20%OFFの状態は国内流通より安くなるケースが多いです。
価格や関税を見比べてよーく検討してみてください。

どのタイミングがお得なの?

どのタイミングがベストかという問いに答える事はおそらく誰にもできません。
なぜなら情勢は日々流動しており、ある程度の事象に対する結果として価格の推移を予想できたとしても突発的な変動や事件などでも相場は簡単に変動してしまうからです。

少なくともこれだけ大きく動いた後であれば日銀からの介入も可能性が否定できません。

重要なのは「もっと安くなるかもしれない」ではなく、今ならどれだけ安くなっているのかです。

いかがでしたか?
少しでもお得に購入するためのヒントは得られたでしょうか?

海外からの通販はある程度のリスクが付きまといますが、それを補って余りある魅力もあります。

激動のサマーセールですが、皆さんが少しでもお得に買い物が出来る事を祈っています。

※ご利用とリスクコントロールは自らの判断でお願いいたします。

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About みるくここあ 318 Articles
ウィンドシンセを片手に曲を作っています、演奏するのも聴くのも好き。 ゲームとITと変な情報を拾ってくるのが得意。 色々とやっているらしいけど詳細はヒミツ。 オリジナル曲を公開しています。 http://www.nicovideo.jp/mylist/31704203 作曲風景の生放送もしています。 http://rainbowsound.cafe/rainbow-sound-cafe-live/ 音楽やDTMに纏わる話題を色々と書きます。

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