GRIMMLOIDがとらのあなで取扱い開始されました。
試聴はサイトでもとらの穴でもできるのですが、両方で聞いた人は「?」となったんじゃないかな?
と、そんな訳で折角なのでAria dans les rêvesについて色々と書いてみたいなと思います。
モチーフはいばら姫
いばら姫と言えば眠りに落ちた姫が王子様に救われてハッピーエンドという印象ですが、実際は諸説ありエピローグがさまざまな形に異なっていたりと絞り込むのに難儀しました。
最初は激しい曲調にしていばらの城に挑む王子の視点の曲にしようかなと考えたりもしましたが、ありがちなイメージなのと、ミュージカル美女と野獣の暴徒の曲が意識に焼き付いてしまったのでこれは止めました。
次におもいっきりガーリーな感じのポップにしてみようかなと考えてみたのですが、他の人もポップ系を作ってきたら被りそうだなあと捻くれてこれも止めました。
(メンバーはマスタリングのノイドさん以外誰がどんな曲を作っているか知らなかったのです)
曲の方向性で悩むと同時にエピソードに対してどんなアプローチをするかを考えているうちにいばら姫の物語の各シーンを繋げるには無理があるなあと考えました。
ではどうするか?と考えてすぐに頭に浮かんだのはミュージカルでした。
「歌劇 いばら姫」、かっこ良さそうじゃあないですかw
ミュージカルは物語のシーン毎に音楽と演技で切り取りながら進んで行くので、ワンシーンに的を絞れるし曲調も決めやすくなります。
そんな訳でいばら姫のエピソードをシーン別に解体して頭の中でミュージカルっぽく展開させていきました。
原作のいばら姫の誕生を祝う祝宴をオープニング、魔女の祝福によって美しく聡明に成長していく姫のエピソードを第一幕、15歳になった姫が好奇心から魔女の呪いにかかってしまうシーンを第二幕・・・
しかしここでもまた変化球を投げたいという考えが・・・;
そこで原作にはないいばら姫が眠りに落ちて自分が夢に囚われたと気が付くまでのシーンを間に入れる事にしました。
それがAria dans les rêves、邦訳して「夢の中のアリア」というタイトルに繋がっています。
つまりこの曲は前後に続きのある歌劇のワンシーン、第三幕のつもりで作りました。
いずれ全部のシーンを作るなんて気まぐれを起こすかもしれませんねw
曲調について
歌劇のイメージを選んでしまった以上オーケストラ寄りになるのは不可避でしたが、時間的にも常識的な範囲内という制約がありました。
当然オーケストラとしての常識の範囲内ではなく、普通のPOPやRockの常識の範囲内と考えれば長くても5分。
それっぽい事をしてしまえば簡単に制限は越えてしまいますので最初から時間的にばっさりと見切りをつけてのスタートでした。
作るにあたって自分の中でやりたかったことは次の事でした。
- 姫は明るくちょっとお転婆気味ぐらいのイメージ
- あくまでも歌劇のつもり、照明が暗転していたりセットの移動時間も考える
- セリフや語りも挿入する
まず、ミュージカルの場合休憩などの長いインターバル以外はスムースに展開します。
幕間に語りや短い曲を挟んでその間にセット移動などが行われます。
イントロはここにあたります。
次にお転婆っぽいお姫様ということで、アクティブなお姫様と言ったらダンスでしょ!!と単純な発想で6/8拍子、ワルツを選択。
歌詞もマイペースで明るい感じにしてみました。
最初はストリングセクションと管楽器の一般的な編成でいいかなあと考えたのですが、活発というよりふわふわした感じになってしまうのでチェンバロでずんちゃん♪ずんちゃん♪という動きをつけて勢いを殺さないようにしています。
そういう雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。
そしてセリフ、語りの部分です。
ちょうどこの作業をしている時にぼかりすが発売になりました。
しかしこれはVocaloid3のjobpluginです。
使っているのはVocaloid2のGUMIさんなので当然使えません。
ボーカロイドは歌う事を目的に作られていますので喋るのは簡単には出来ません。
でも語りとフレーズ内にセリフを入れるのはどうしてもしたい・・・
あれこれと考えてたどり着いた結論は「手動でぼかりすをエミュレートすりゃいいじゃん!!」でした。
CubaseにはVariAudioというオーディオ編集機能があります。
ボーカルのピッチ修正やノイズリダクション、タイムストレッチなどの基本的な機能に加えて「オーディオデータのMIDI出力」という機能があります。
これを上手く使えないかと考えてまずセリフを録音し、それを一度音程とピッチ、音量変化を含むMIDIデータに変換。
そのデータをSMFファイルに出力してVocaloid Editorに読み込ませるという方法を取りました。
結果的には「元の録音データが十分な品質があれば使い物になる」という結論に至りました。
読み込んだデータは所々ノイズが乗ったりノートの重複があるものの、少しの手直しでそれなりに喋るようにできました。
個人的には「きっといつも通り!!」というセリフは結構気に入っています。
恐らく一般にトークロイドと言われているジャンルよりしっかり喋るようには作れます。
セリフの入力を考えている方は是非一度試してみてください。
色々と感想
色々な方の曲への取り組みや、新しい縁が出来たりととても良い経験になりました。
そして新しい縁からまた次の縁に繋がり・・・広がって行く世界にはきっとまた次の刺激や経験がたくさんあるのだと思います。
きっとまたどこかでお会いする事になるのでしょう。
・・・そう遠くないうちに?
よい経験をさせて頂きました。
完成まで一緒に作業させて頂いたみなさんお疲れさまでした!!
そして会場でCDを手に取ってくれたみなさん、ありがとうございました。
音楽って楽しいね♪
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