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特集-JASRAC問題

当サイトで多く参照されているJASRACに関する一連のエントリーと、業界人や関係省庁、過去の判例などについて纏めてあります。

JASRACとMIDI狩り

JASRACが発したMIDIデータ配信サイトへの一斉申し立て。
見境なく発されたように見えた突然の動きの裏側にあった業界各社を震撼させた事件について纏めています。

JASRACと音楽教育

大手音楽教室を運営するヤマハ・カワイへ発された著作権使用料の請求。
ヤマハは音楽教室の使用料徴収に対して裁判で争う姿勢を固めました。

音楽教室での楽曲使用は無償か徴収対象か?
演奏者としての経験と過去の判例から検討し、現代に求められる管理団体の在り方についてを考えてみます。

文部科学省会見内にてJASRACに対して一定の理解を示す発言がありました。
今後の動向にも影響を与えるかもしれません。
文化庁の回答もあり、基本的には法に則った処理を行う方針のようです。

玉井先生による著作権料についての一問一答

楽器教室における演奏等の管理開始について

JASRACと1,100億円の行方

JASRACが徴収する1,100億円を超える著作権使用料。
この莫大な金額がなぜ不透明に見えるのか、そしてなぜ製作者に利益が分配されないのか?

著作権使用料がどこから来て、どこへ行くのかをデータから追跡してみます。

2017.11.15 – 追記

記事末尾でも触れましたが、いよいよ下請法の出番の可能性?
フロントの問題だけでなく、作家とプロダクションの関係などにもメスが入って欲しいものです。

JASRACと学校の関係

秋元康さん作詞の校歌はJASRACに全信託。

JASRACが学校まで著作権使用料を取りに来る?
それって本当?

今回も調べてみました。

運動会でようこそジャパリパークへ!が流れるという明るい話題。
学校行事で使う音楽は言われているようにJASRACに目を付けられるんでしょうか?

この問題にはJASRACよりももっと注意しなければならない問題があるんです。

JASRACと歌詞の引用問題

京都大学の入学式で総長が読み上げた式辞の中にノーベル文化賞を受賞したボブ・ディランの歌詞が引用され、その式辞がホームページ上に掲載された事からJASRACは歌詞の使用について請求を行っているようです。

著作権法三十二条には引用についての規定がありますが、明確な基準はなくあくまで「適正と認められる場合」という表現でしかありません。

個人に対しても同じような請求がなされたケースもありますが、適正な引用であるという反論により取り下げになっているケースもあり、これもまた適正な引用ではないかと考えられる件です。
と、思いきや他の引用部分にもJASRACが信託管理を行っている歌詞が引用されていることが発覚しました。

一体どうなっていくのでしょうか?

2017.05.24 – 追記

JASRACの記者会見で正式に「引用である」と確認をしたと発表がありました。

通常JASRACから突然請求が飛ぶことはなく、取り下げを求めるか使用状況の確認が入ります。(雅楽の件が参考になります)

京都新聞の報道では「請求」とあったため(自分も含め)既に請求されている物と考えての話でしたが、そんなことは全然なかった、という事でした。

JASRACと映画館

今度は映画館から使用料の徴収を求める方針を発表したJASRAC。
みんなの娯楽である映画を潰そうとしている!!なんていう意見もちらほら見受けられます。

映画に使用される楽曲の取り扱いはどうなっているのか?
今のままだと何が問題になるのか。

今回もリサーチしてみました。

JASRACのプレスリリース

JASRACから発表される様々な情報です。

新しい訴訟などの情報が掲載されています。

ファンキー末吉氏が文化庁に上申書を提出した件について

2017年9月4日
http://www.jasrac.or.jp/news/17/170904.html

ライブハウスの経営者らに対する訴訟の判決確定について

2017年7月13日
http://www.jasrac.or.jp/release/17/07_3.html

BGM利用施設の経営者に対して
全国初の著作権侵害行為の差止めと損害賠償を請求

2017年7月11日
http://www.jasrac.or.jp/release/17/07_1.html

BGMを利用する美容室などの店舗に対して全国一斉に法的措置

2017年6月13日
http://www.jasrac.or.jp/release/17/06_1.html

信託する方の現実

アコーディオン奏者 長坂 憲道さんの報告

JASRACが徴収した利用料はは四半期(三か月毎)に使用実績に基づいて権利者に支払いする仕組みになっています。
これはJASRAC公式による説明にも明記されている所です。

アコーディオン奏者であり、作曲家でもある長坂さんが実際の利用実績について送られてくる明細表を紹介してくださっています。
信託する方の現場からはこういった明確な実績報告と確実な分配について高い信頼を得ています。

業界人の反応

作詞家及川眠子さんの見解

宇多田ヒカルさんの見解

平沢進さんのインタビュー

2006年のインタビューです。
このインタビューは「音楽出版の構造問題」のウェイトが大きい事を意識して読まないと誤解する危険がありますのでご注意ください。

また平沢進さんの楽曲は自由に使用できるといった誤解を吹聴している方がいるようです。
後述の通り信託されている楽曲ですので無断使用したり勧めるような行為は慎むべき
です。

平沢進さんについて反JASRACであるとして名前を挙げられる方も多いですが、平沢進さんの楽曲は演奏権についてはMCJPを経由してJASRACに部分信託をしており「管理団体としての意義」を否定される主張はされていない事にご注意ください。

関連する法律と官庁・団体等

知的財産権について―特許庁

著作物が自由に使える場合―文化庁

日本音楽出版社協会

私的録音保証金管理協会

判例について

独占禁止法による排除命令

公正取引委員会は2008年にJASRACと他著作権管理団体との間で公正な競争を著しく阻害するという独占禁止法に照らし、放送利用に対する包括契約の仕組みを見直すよう排除命令を出しました。
係争を経て、2015年に最高裁が新規参入を妨げていることを認める判決を確定させました。

これにより放送等使用料収入等が大幅に増益する可能性が考えられるため、2017年の信託会計がどうなるか非常に興味深いです。

2017年時点ではまだ経過措置中につき包括契約の基礎要件である前年度営業利益の1.5%が有効なようです。
これに対して使用した楽曲中のJASRAC管理分の割合を掛けて算出しているようですが、今後は全数報告を目指す方針であるとされています。

※1 放送番組における利用曲目全量の電子データによる報告。排除措置命令は、当協会が「放送事業者…から徴収する…放送等使用料…の算定において…当該放送事業者が放送番組…において利用した音楽著作物の総数に占める」当協会管理著作物の割合を反映するよう求めているため、その実施には各放送事業者による全曲報告が必須となる。

ダンス教室での楽曲利用について

2004年に名古屋地裁で行われた裁判でダンス教室での楽曲利用について、公衆に対する演奏であると判断して判決を出しました。

音楽教室での楽曲の利用についてもこの判断は根拠とされる可能性が高いと考えられます。

ファンキー末吉さんとJASRAC訴訟

元爆風スランプのドラマー、ファンキー末吉さんがJASRACの包括契約に疑義を掲げて著作権料の支払いを停止したことから著作権料の支払いを求めたJASRACに起訴された訴訟です。

判決文にもあるように“原告に不信感を抱くことは理解できない訳ではない”とされていますが、法律は感情論ではありませんので法に照らす以上支払いの義務は当然残ります。

この訴訟が補償金を供託した上で構造の問題を質すものであればもう少し支持も得られたのかもしれませんが、やり方に問題がありすぎて支持を得られない典型となってしまいました。

最高裁への上告が棄却されファンキー末吉さんの主張は認められないことが確定しましたが、裁判の記録等を出版するクラウドファウンディングを開始しています。

片側の情報だけを参考にするのはフェアではありませんし、実際法廷で闘った人物の書籍には意味があるかもしれませんので、こちらも併せて紹介しておきます。

参考情報

音楽著作権弁護士のブログ(仮)

音楽ビジネスやアーティストにも役に立つ実情を紹介されているgkさんのブログです。
プロフィールには記述がありませんが、タイトルから士業を営まれる先生でしょうか?
法的な解説の他、契約についてのノウハウを紹介した記事もありますので音楽に携わる人は目を通しておくべきブログだと思います。

新潟弁護士会会長談話

新潟弁護士会会長、菊池さんの談話です。
法の専門家という意味で玉井先生と同じく参考として有力なものです。

知財管理技能士の基礎知識

知財管理技能士の平均的な年収などについて。

音楽著作権について学ぼう

吹奏楽向け情報サイト、Wind Band PressによるJASRACへの問い合わせがまとめられています。
楽譜の取り扱いや演奏会の申請についてなど重要な部分ですので楽団に所属している方は是非ご覧ください。

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