
新しいPCを導入しました。
前回の導入が2016年ですので5年、同時のCPUでは比較的ハイクラスであったCore i7でも5年も経つとさすがに息切れ感があります。
また、前回の構成時には32Gもメモリがあれば余程の事が無い限りメモリ不足なんかないだろうと考えていましたが
どうやら想定が甘かったようです。
そんな訳でDTM環境を移行していきたいと思います。
Contents
ライセンスの移行についての注意
まず環境移行にあたり最初にやって置くべき事はプロジェクトなどのデータファイルのバックアップ、そして何より重要なのはライセンスのディアクティベーションです。
iLokのソフトウェアライセンスマネージャーやWaves Centralでアクティベートしたライセンスは使用中のPCに紐づけされてアクティベートされています。
これを単純に新しいPCにインストールしてさあ使おうと思っても所有ライセンス不足でアクティベートすることができません。
またIK Multimediaはその辺りの柔軟性がありますが、こちらもアクティベート回数の上限があるため、移行する時はやはりProduct Managerからディアクティベートしてから移行する方がよいでしょう。
ディアクティベートが必要なもの
IK Multimedia
Amplitubeシリーズ
音源関連全般
T-Raksシリーズ
これらはIK Product Managerによるライセンス管理が行われています。
ライセンスキーはIK Multimediaのサイト上で管理されていますが、そこからアクティベーション回数をPCに割り当てる形で利用しています。
PC以降の前にIK ProductManagerでディアクティベーションを行いPCからライセンスを剥がしておかないと使用しないPCにライセンスが残ったままになってしまうので注意が必要です。
また、SampleTankやMiroslav Philharmonik2などのライブラリデータを別途ダウンロードするタイプの音源についてはライセンス取得から180日以内のダウンロード制限があり、この期間を過ぎてからライブラリをダウンロードするにはSounds Download Reactivation Creditというダウンロード権を€9.99で購入する必要があるので移行や再インストールが考えられる方は必ずバックアップを取っておくようにしましょう。
iLok License Manager
iLokのUSBドングルではなくPCにライセンスを付与するのがiLok License Managerです。
iLokのサーバーに管理されたライセンス情報をPCにダウンロードして使用します。
PCを移行する前に必ずiLok License Managerでサーバーにライセンスを戻さないと新しいPCに割り当てるライセンスがなくなりますので絶対に忘れないようにしましょう。
Waves
Waves Centralによるライセンス管理及びインストール管理が可能です。
License Cloud上にあるライセンスをPCに割り当てて使用する方式ですのでPCを移行する前に必ずライセンスをLicense Cloudに戻す必要があります。
忘れてもサポートに連絡すれば対応はしてもらえますが、回数が多いとダメという未確認情報もあるので自分で操作するようにしたほうが良いでしょう。
またv9などのレガシー製品も使用は可能ですがインストールが面倒くさいことになりますので素直にWUPで更新したほうが手間は軽くなります。
公式にWindows11ではv13以前はノンサポートと明記があったので訂正いたします。
ディアクティベートが不要なもの
EastWest
EW Instllation Centerでライセンス所有のあるライブラリと最新のプレイヤー(PlayやOPUS)がダウンロード・インストールが可能です。
単体をインストールしていたころに比べると安定しているように見えます。
ライブラリのファイルサイズがとんでもなく大きいので高速なインターネット環境とSSDは必須です。
iZotope
iZotopeのアプリケーションはiLokとPCへのライセンス割り当ての両方が存在しますが、iLokのUSBドングルでない場合はiZotope Product PortalでPCにライセンスを割り当てて認証済みとしています。
しかしPCに割り当てたライセンスは解除の方法がなく、iZotope Product Portal上でもアンインストールができるたけでライセンスは未開放になっているようです。
回数制限などについても画面上からは読み取れないのでこれについてはもう少し調べてみたいと思います。
Naitive Instruments
Naitive Accessから所有製品はまとめて再インストールが可能です。
特に再インストール制限などは無いようです。
MeldaProduction
新しいPCにインストール後、DAW上でライセンス認証を行います。
このタイプは楽ですが、すべてのプラグインメーカーがこの方式だとDAWでかたっぱしから認証しなければならなくなると考えると一長一短です。
Steinberg
来年からe-Licenserが廃止になることがアナウンスされていますが、現状はまだUSBドングルが必要です。
しかし製品のインストール管理はSteinberg Download Assistantで一括管理が可能です。
Download AssistantにSteinbergのアカウントでログインしてから所有する製品をダウンロードすればインストールまでワンストップで実行可能です。
主にDAWのみの方が多いかもしれませんが、WaveLabやHalion用の追加音源を所有している方はここでまとめての管理になります。
移行しなくてもライセンスは定期的に確認しましょう
とにかくライセンスの管理は煩雑です。
一度構築した環境に慣れてしまうとよほど困らない限り移行したくない!!という気持ちになるのもわかります。
しかしいざ移行の必要に迫られた時にどこに何があるのかわからない、ライセンス取得をしているアカウントを忘れてしまった、シリアルコードを紛失したなどが問題が発生すると最悪もう一度同じ製品を買うハメになりかねません。
そうならないためにもたまにはプロモーションメールにつられて公式サイトにアクセスしてアカウント情報を更新したりしておきましょう。
思わぬ収穫があることもありますし、アップデータなどが配布されていることもあります。
自分の持っているライセンスにどのような制限があるのかをすべて把握しないまでも所有ライセンスの整理は定期的にしておいたほうが良いでしょう。
とりあえずまずはプラグインとライブラリ各種のインストールを行いました。
2TBのSSDはライブラリのみで埋まり、やや不足であるというのが恐ろしいところです。
昨今の環境では4TB級のSSDがないとライブラリのインストールは満足にできないのかもしれません。
私はUVI系の製品を持っていないのでこれが追加されたりオーケストラ系のライブラリが増えたりしたらもう手に負えない気がしますし、なによりインストール時間がとんでもないことになりそうです。
まずは動作できる環境を復元して実際の使用感なども紹介できたらなと思います。
あなたのコメントをお待ちしています