久しぶりすぎて曲作る人なんだっけ?と言われそうですが新曲を公開しました。
VTuberヤマトイオリさんのイメージソング、マバタキカメラです。
テーマありの作曲のやりやすい点と外せない部分とのせめぎあいが割とありました。
最初民族系で行こうかと考えていた名残がイントロ付近にちょっと残っていますが最終的にはさわやかポップにまとまりました。
Cubase 11と新環境での初作業
昨年末に導入した新しい環境での初めての作業となりました。
プラグインの認識などまだ未解決の問題がありますが、作業のしやすさが格段に向上しています。
PC環境を強化したことでEastWestの音源に関してはOpusのみに切り替えたのでPlayで入力してあったパートはすべてOpus向けに書き換えになりましたが、Playよりも扱いやすくなっていてこちらも非常に助かりました。
OpusではストリングパートのHollywood Orchestraを動かしていますが、20GB近いメモリをごっそり持っていくのでメモリが32GBの環境だと動作が不安定になりやすいです。
ストリング中心の作曲をされてる方はいつもこんな高負荷してるのかと頭が下がる想いです。
今回もCubaseのアレンジャートラックとコードトラックが大活躍してくれました。
民族系で進めていた段階でサビまですべてコードを埋めて大体のイメージを固めてあったのですが、民族系によりすぎてメインボーカルが要らない感じになってしまったので一度アレンジャートラックで別プランを考えてポップなサビに変更する形にできました。
プロジェクト上にいろんなパートがとっちらかりがちになるアイディアスケッチをさくっとまとめておけるのですぐ迷子になる自分にはとてもありがたい機能です。
KONPLETEをインストールスペースがなかったのでインストールされていなかったのですが、今回はそれもすべてインストールできました。(結果 2TBのSSDが残り100GB未満になりました。)
WestAfricaなどの使いたかった音源が使えるようになるのでこちらもどんどん活用していきたいですね。
CeVIO AIの力
ボーカルパートはCeVIO AIのさとうささらで入力しました。
データを渡してベタでさらりと使えてしまう歌唱がでてきます、進化ってすごい。
逆にパラメーター調整を行うとそこだけ不自然になったりするので調整のコツは従来とちょっと違うのかもしれません。
主にゆっくりなテンポの曲を書いているので問題は感じないのですが、割としっかりとタメる歌い方のようなのでテンポが上がった場合どうなるのかはちょっと気になります。
Vocaloidで発売されていたIAもCeVIO AIからIA/ONEの両パッケージが発売になっているのでこちらも購入して使ってみます。
ビブラスラップがつよい
独特のカーッという音はコミカルに思われがちなんですが、吹奏楽系では割と縁の深い楽器で大好きなんですよね。
今回はイオリンのイメージということで曲の作成時にビブラスラップを入れることが絶対の条件になっていましたw
しかしいざ入れてみるとビブラスラップを入れるタイミングが難しい。
拍の頭にいきなり入ってくると悪目立ちしすぎるし、ほかの楽器との兼ね合いでもシンセとはあまり相性がよくなかったりと作業中も前にいったり後ろに行ったりと調整を繰り返す結果になりました。
最終的にはクラッシュの後の2拍目が一番しっくり来たのでサビの部分にうまく入れることができました。
完成デモを嫁に聞いてもらってどう思う?と聞いたところ「ビブラスラップがうるせえ」と言われたので大成功なんだと思っていますw
テーマありの難しさ
映画にしても小説にしても、対象を観察するのは主観であってそれが全員で共有できるものではないと思うんですよね。
特にそれが人であれば第三者の視点と、本人の意識、そして自分の主観といろんなものが混ざり合ってできているある種の幻想を含んでいると思います。
自分が持つ主観だけが正しいわけではない、しかし一つの形としてとらえるのであれば自分の思う像を結ばないといけない。
矛盾していますが結局のところ自分の思う「何か」を出すしかなく、思うようにやればいいでしかないので躊躇は捨てて自分はこう思ってるぞをブチ上げてしまうしかないんですね。
その結果が賛否になるのは当然なのでその辺は問題ないのですが、本人が望まないものにならなければいいなということだけは忘れずにありたいなと思っています。
それでも今回の歌詞や雰囲気については本人の著であるエッセイ集というバックボーンがあったので寄せていくのはやりやすかったと思うのですが、自分の言葉のチョイスとは違った方向性になるのですり合わせの部分ではやはり苦労をしました。
エッセイの言葉の雰囲気とバラツキが出ていなければいいんですが、その部分は最後まで不安でした。
Ample Guitar T
購入以来使いどころの難しかったAmple Guitarを今回は積極的に使ってみました。
芯のしっかりしたアコギの音源なので入れるとものすごく目立つ分ほかのパートが頑張らないと負けてしまうのでバランスの調整でも苦労しました。
この音源は普通のMIDIコントロールの他、パターンエディタによるパターン演奏、リフエディタによるリフ作成といろいろな機能があるので音源内でだいたいの作業ができてしまうのですが専用の入力機能付き音源の例に漏れず、取り扱いについてのヒントが少ないので慣れるまでは苦戦するかもしれません。
しかし慣れてくるとパターンからリフにコピー→リフエディタで調整→MIDIパターンコピー機能でリフエディタからDAWのトラックに展開というなにこれ便利!!機能があってその素晴らしさに感動してしまいました。
ギターへの苦手意識を克服したい人はAmple Soundの音源を一つ買ってみるといいと思います。
今回意識してみたりよかったことなどをまとめてみました。
曲としては歌いやすい感じに仕上がったのではないかと思います。
素敵なテーマとそれをまさに体現して生きているヤマトイオリさんに感謝です。
今年はもっと曲を作りたいので顔晴って行きたいと思います。




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