LinuxでDTMをする! Part 3 – DAW導入編

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みなさんこんにちはこんばんわ。今回は前回紹介したLinux上で使用できるDAW3種類(ArdourLMMSREAPER)、それぞれの導入方法について解説したいと思います。
導入自体はさほど難しいものではありませんが、最新版を手に入れるためやDAW本体のインストールのためにコマンドラインを使用しなければならない場合もあります。
なお各DAWの特徴については前回の記事にて詳しく書いておりますのでそちらをお読み下さいませ。

皆様こんにちはこんばんわ 今回は筆者が使用しているLinuxOSの一種「Ubuntu」で使えるDAWをいくつか解説しようと思います。 ※この記事はUbuntuの解説が主ではありません。 使用法の基礎については前回紹介したサイト様でお調べ下さい。Ubuntu(Linux)で使えるDAW今回紹介するUbuntuで使用できるDAWは3種類でどれも基本無料(一部完全無料)で使用することができます。それぞれに特徴があり、あなたが求める音楽や使用形態によってどのDAWが最良かも変わるでしょう。 なおUbuntuでの動作はこの記事を書いている現在(2022年2月4日)の最...

導入前に

この記事で解説するのはUbuntuロングサポート型の最新版(2022年2月9日時点)であるUbuntu20.04LTSに各DAWをクリーンインストールする方法を紹介するものです。
Ubuntu以外のLinuxOSは導入手順等が異なる場合がありますのであらかじめご了承下さい。

Ardourの導入方法

[1] Ubuntuに搭載されているソフトウェア検索ソフト「Ubuntu Software」 でArdourを検索しインストール(この時紹介欄に表示されるバージョンは5で旧型になりますが、これを最新版にする方法も後に紹介します。)

 

[2] インストール完了後DAWは開かず置いて、UbuntuStudio公式サイトのArdour更新ニュースページを開いてページ下部に移動します。

 

[3]  するとこのようなコマンドが現れますのでこれらを右クリックでコピーし、Ubuntuに搭載されているコマンドラインソフト「端末」を起動し、そこに貼り付け、実行すればArdourの現行最新版である6.9を手に入れることができます。(※「sudo add-apt-repository ppa: ~」と「sudo apt upgrade」は別のコマンドです。前者を実行した後に後者を実行する必要が有ります。)

 

[4] ドック下にある「アプリケーションを表示する」からアプリ一覧を開きArdour6と表示されていれば更新成功です。

※UbuntuSoftwareで公開されている旧バージョンのArdour5でも作曲することはできますが、バージョン6からバージョン5との互換性が切られているため5で作ったプロジェクトを6で開くことはできません。なので互換性ゆえのトラブル等を避けるためにも最新版を導入することをお薦めします。

 

LMMSの導入方法

[1] 「端末」にて [ sudo apt install lmms ]  これを入力し実行すれば完了です。こちらはとても簡単です。

※もしくはUbuntu Softwareで手に入れることもできます。(どちらもバージョンは1.2.1)

※現在のLMMS最新版は1.2.2ですがUbuntuで最も簡単に導入できるのは一つ下のバージョンである1.2.1を上記2つの方法でインストールする方法です。

 

REAPERの導入方法

※このDAWはUbuntuSoftwareのラインナップに存在しないため完全手動インストールで少し複雑です。日本語にも対応していないため日本語化したい場合は内部ファイルを直接書き換える必要も有ります。

[1] REAPERの公式サイトからLinuxOS用のtarファイル(圧縮ファイル)をダウンロードします。

 

[2] tarファイルを解凍し、中に入っている  [ install-reaper.sh ]  ファイルを端末にドラッグ&ドロップします。すると、そのファイルがある場所とそのファイルの種類を自動的に入力してくれます。

 

[3] ドラッグ&ドロップし、上記画面のようになったら[ ‘ /home/ ~]の最前列に一つスペースをあけて{ bash } と打ち込みます。これはREAPERや他のLinuxVSTにも使われている.shファイルからのインストールを可能にするコマンドです。実行するとREAPERのインストールが始まります。

 

[4] 上記コマンドを実行後にこのような文字列が現れ最後に実行したいものを選択する列が出ます。それぞれ説明書、お試し起動、インストール、デスクトップ統合やファイル関連付け等になっています。今回は普通にインストールするので[ I ]を入力して実行しましょう。

 

[5] [ I ]を入力し実行するとこのような画面になり[1]と[2]どちらを選択するか問ってきます。これらはそれぞれ

[1] REAPERをsudo(スーパードメイン)でインストールする。(起動の度にパスワード入力が必要)
[2] REAPERを全ユーザー用にインストールする。

このように分かれており、セキュリティを重視したい場合[1]は有効だと思いますが普通に使用したい場合は[2]で充分だと思いますので今回は[2]を選択してインストールを開始しましょう。入力したら「これでインストールしますが、いいですか?」と聞いてくるので大文字でYを入力し実行、インストールしましょう。

 

[6] 「アプリケーションを表示する」を開き、REAPERのアイコンが表示されていればインストールは完了です。

※REAPERの日本語化に関してはこちらで紹介するよりも前回紹介しましたTimelessberry様のサイトにて詳しく書かれているためそちらを参考に日本語化することをお薦めいたします。

 

終わりに

さて、今回はそれぞれのDAWのインストール手順をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。どのDAW導入も多少複雑な面はありますが決して「Linux初心者には難しい」という領域ではないと思いますのでぜひインストールしてそれぞれのDAWをご自分の目と耳で比較して自分に合ったものを選んでくださいね。(LMMSの最新版導入方法に関しては情報を得次第更新したいと思います)
次回はLinuxでDTMをする上における「プラグインの存在状況」について筆者の視点で調査したことについてお話したいと思います。

それでは今回はこのへんで

 

前記事および外部サイト様リンク

LinuxでDTMをする! Part 2 – DAW紹介編

 

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