
管楽器をやってみたい、だけど管楽器って実際どこで買ったらいいのか、何から始めたらいいのか、誰かに教えてもらわなきゃダメなのか。
そんな不安がいっぱいあると手を出しにくいですよね。
でも実際の所、興味があったら買っちゃえば練習は否応なくやるし思ってるほど大変じゃないよ!!っていう世界でもあります。
とは言え、比較的安いとされるフルートでも5万円程度、トランペットやトロンボーンになれば初期投資もそれなりの額になってしまいます。
これでは気軽に始められるとは言い難いですが、昨今はプラスチック製管楽器も多数登場しており比較的リーズナブルに楽器を体験することも可能になっています。
そんな新世代の楽器の中でサックスの系譜を受け継ぎながら誕生したのがvenovaです。
venovaの新ラインナップ
venovaは最初にリリースされたvenova、一回り大きくなったAlto venovaの二つの製品がありました。
venovaはソプラノサックスのマウスピースを使用し、alto venovaではアルトサックスのマウスピースを使用します。
基本的に楽器の音はマウスピースで発生させた振動を管体を通していく事で音程が決まります。
管は長ければ長いほど低い音が出るようになります。
もともとvenovaはリコーダーより一回り大きい程度の管の長さしかないことと、リコーダー運指のため音域は決して広くありませんでした。
この音域をカバーするために他の楽器と同様にアルト・テナーと管体が長く低い音域をカバーする楽器が追加されるのは想定していました。
そしてアルトvenovaがリリースされ、いよいよテナーvenovaが10月8日から発売になる事が発表されました。
Tenor venovaは既に予約が開始されており、税込 29,700円での販売になるようです。
中音域をカバーするテナー
venovaはサックスに似た楽器です。
実際のサックスの場合もソプラノ・アルト・テナーと高音から順にカバーする音域が異なります。
ビックバンドジャズなど、ジャズ系ではアルト・テナーは花形楽器であり、ソプラノはやや出番が少ない感じです。
venovaにおいてもvenovaの教則本や楽譜集などに掲載される楽曲はメロディを演奏する楽譜がメインであり、アンサンブルが出来る状態ではありませんでした。
しかしアルト・テナーとラインナップが登場したことでいよいよvenovaのためのアンサンブルが出来るようになったと思います。
ヤマハの公式動画を見るとテナーvenovaはテナーサックスに近い音がするのでジャズなど渋めの演奏をしたい方には適しているのではないかと思います。
楽器を持ってみたい初心者の方に
venovaはサックスとは異なる新しいデザインの楽器ですが、その原点は楽器をシンセ上でモデリングを行うという研究から作り出された円錐管(サックス等のように開口部に向かって広がっている楽器の形状)をシミュレートするための分岐管という形状をしています。
リコーダーのように直管ではなく変な分岐があるのでなんとなく違和感を感じるかもしれませんが、楽器としては非常にコンパクトでありながら本格的な演奏フィールを体験できるという点では画期的な楽器だと思います。
勿論本物のサックスと比較してしまうと響きの豊かさや奏法の自由度などで不自由さを感じる点などはありますが、サックスをはじめたい方の入門楽器としては非常に良い楽器です。
マウスピースなどの付け替えで演奏の幅を広げることもでき、ゆくゆくはサックスへコンバートしてみたいという方には投資が無駄にならないという点でもオススメできます。
venovaは手軽に持ち運び演奏ができる楽器です。
楽器を手にすると言われると身構えてしまうような方や、昔サックスやってたけど楽器の管理も演奏する場所も大変なんだよね・・・といった方が気軽に復帰するのにも手ごろで扱いやすいと思います。
謳い文句にあるようにリコーダーのように簡単に、というのは全くの初心者の方には流石に難しいかもしれませんがそれも少しすれば使いこなせるようになれるのも良くできているなと感じています。
音楽してみたい!!という方はこの機会にvenovaに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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