耳のケア、してますか?-音楽と長く付き合うために-

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Photo by SimonaR

曲を作る人、聴く人。
どちらにも共通しているのは「耳を使う事」です。
聴こえるのが当たり前、そう思っていると思わぬ落とし穴に嵌る事もあります。

 

今日はちょっとだけ耳の事について触れてみたいと思います。

ありがたいことに音楽やってみよう、と向き合うようになって数年。
お蔭様でたくさんの音楽好きの方、作曲家の方と知り合う事ができました。
時にアドバイスを頂き、時に感想を伝え、良い刺激を頂いています。

そんな方々の中で、この数年のうちに耳に不調を訴えた方が自分の知るだけで「5人」いました。
三人は曲を作っている方、一人はリスナー、一人は音楽とはあまりかかわりのない人です。

音楽を楽しむ上で必要不可欠な耳。
今回は耳の不調について体験された方のお話と、実際に補聴器が必要になったケースに接してきた際に医師や専門家から伺った話をまとめておきたいと思います。

耳に違和感、ありませんか?

作曲をしていた方の一人は本業でも騒音のある環境で仕事をされていました。
少し違和感はあったそうですが深刻には思わずそのままでいたところ、ある時から急激に聞こえが悪くなったそうです。

音楽を特に聞いていた訳ではない人のケースでは、聞こえが良くない気はしていたものの「そういうもの」だと思ってしまい、そのままにしていたとの事。
結果的に聴力の測定を受けた時には回復不可能な難聴であると診断を受ける状態で、現在は片耳に補聴器をして生活されています。

補聴器を作る際に自分も同行して話を伺っておりましたが、聴力の測定を受ける機会などそう多くはないため「なんとなく」で放置されてしまうケースが多く、そういった方が補聴器を使用せねばならなくなる事も少なくないそうです。

気が付き難く、進行が速い

普段から音楽に接している人であれば聴力の変化に気が付きやすいものです。
そうでない場合、まったく気が付かないまま症状が進行している場合があります。
先の特に音楽と接していなかった人のケースでは、電話を受けた際に「こっちだと聞き取りにくい」と思って受話器を持ちかえるのが癖になっていました。
この「こっちだと聞き取りにくい」こそが難聴のサインだったのですが、それを見逃してしまったためにいよいよという段階まで病院に行く事が出来ませんでした。

難聴の治療も他の病気同様に「早ければ早いほど良い」のですが、種類にも寄りますが根治が難しいそうです。
これは私が同行した病院でも、作曲している方が通院した病院でも先生から言われたそうですが「完治は3割程度」で、残りの7割の方は生活上不便しないが若干の機能的な低下、場合によっては進行してしまうケースもあるとの事。
いずれにしても「違和感を感じたら速やかに検査を受ける」事が重要です。

痛みを伴わない事も多い分後回しにされがちですが、そういう部分だからこそ慎重に考えてください。

難聴の種類とその原因

と、見出しを大振りにしてしまいましたがここではあくまで「音楽」にまつわる話として書き進めます。

ドラマーの方などにリスクが高い難聴が「騒音性難聴」「音響外傷」です。

音響外傷(おんきょうがいしょう、または音響性外傷〈おんきょうせいがいしょう〉、Noise-induced hearing loss、Acoustic trauma)とは、強力な音波によって内耳の蝸牛が障害を受け難聴などが生じる聴覚機構の損傷を受けることである。原因となって起こった音の聴取の可否に関する閾値の上昇(聴力の低下)が、たとえ一部の周波数であっても、正常聴力と比べて21dB以上上昇したまま回復しない状態のことを言う。音響外傷は、強い音が原因なので、そのような音を避けることが肝要となる。

wikipedia – 音響外傷

要するに大音量で耳に負担をかけ続ける事により聴力に障害を受ける事がある、ということです。
先にドラマーと書きましたが、ドラマーだけでなく管楽器奏者なども含まれます。
これには当然ヘッドホンで大音量を聞き続ける事も含まれる訳ですから、DTMerだからと言って無縁ではありません。
また「自分は聴き専だし!!」と思っている方も不用意にボリュームを上げすぎ無いようにご注意を。
電車内などでボリュームをついつい上げて癖になっているなんて人は特に要注意です。

もう一つは突発性難聴です。
こちらは耳に障害が無い状態でも発生しうる難聴で、心因性難聴とも呼ばれます。
男性より女性に多いと言われ、老若問わず発生する可能性があります。
そして原因がはっきりしない事も多く非常に厄介です。
「ある瞬間、突然」発症することが多く再発はないのが特徴なので、再発した場合や緩やかに聞こえが悪くなった場合はこちらではないので医師の診断を急いだ方が良いと考えられます。

ストレスが原因と考えられておりカウンセリングや投薬による治療が行われますが、それらと同時に「しっかりと休養を取る」事が重要だそうです。

セルフチェックも重要

普段の生活の中で、聴力の変化を体感することは難しいと思います。
一般に小声の会話が聞き取りにくいなどの変化を感じた場合は軽度難聴の疑いがあると言います。

初期の音響性障害の場合c5dipという特徴的な症状を示すそうです。
これは4,000Hzを中心に聴力の低下が見られるというものです。
普段からオーディオデータを扱っている方なら4,000Hzのサイン波を出すこと位簡単なはず。
スイープしながら聞いてみて4,000Hz付近で減衰や閉塞感を感じたらすぐに病院へ行くべきかもしれません。

当然これを試したから大丈夫ではないので、あくまでちょっとした目安と思ってください。
少しでも違和感を感じているのであれば医師の診断を受けること、これが何においても大原則です!!

適切に耳を保護するために

まず過剰な音量で音を聞かない事です。
仕事上騒音から離れられない等の場合はイヤープロテクターなどを用いて耳を保護することが重要です。

ヘッドホン、イヤホンを使用する場合は遮音性の高い物を利用することで外部の騒音を遮断しましょう。
外からの音が混入し難くなれば音量を上げずとも聞き取りやすくなります。
自分はAKGのクローズドヘッドホンを使用していますが、嫁から呼ばれても気が付かない事があって叱られる程度には騒音をカットしてくれています。

これらを注意してもボリュームを下げられない場合は大きな音量で聞く癖がついている可能性がありますので、一旦検査を受けてみる事をお勧めします。
問題が無ければ暫くお休みしてからボリュームを下げて聞いてみましょう。
負担にならない音量でも十分に聴き取れるならそれを標準にするように心がけておきましょう。

長く音楽と付き合って行けるように、耳も大事にしてあげてくださいね。

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みるくここあ
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ウィンドシンセを片手に曲を作っています、演奏するのも聴くのも好き。 ゲームとITと変な情報を拾ってくるのが得意。 色々とやっているらしいけど詳細はヒミツ。 オリジナル曲を公開しています。 http://www.nicovideo.jp/mylist/31704203 作曲風景の生放送もしています。 https://rainbowsound.cafe/rainbow-sound-cafe-live/ 音楽やDTMに纏わる話題を色々と書きます。

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