
良い機材を買っても、お手入れをせずに使いっぱなしでは、新品時の性能を発揮出来ません。
こまめなメンテナンスをしてあげる事で、良い音質を長くキープする事ができます。
意外とプラグ部分は手の脂やホコリ、酸化等ですぐ劣化してしまうものです。
プラグ部分に付着した汚れが、差し込んだジャックにも付着する事でジャック部分も汚れてしまいます。
導電性が悪くなれば音質の劣化につながり、最終的には接触不良の原因にもなります。
表面の酸化やサビ、脂汚れは単に拭くだけでは取れません。
ほんの少しの手間と時間で、場合によっては絶大な効果が得られるかもしれないヘッドホンやギターシールドプラグのメンテナンスを取り上げます。
記事を応用すれば、ジャック部分のクリーニングも出来ます。今回用意するケミカル類はフェーダーやボリュームのメンテナンスにも利用できますので、揃えておくときっと役に立つと思います。
気をつける点として、ゴールドメッキは非常にデリケートですのでピカールは厳禁!DeoxITのG5で拭くだけのみに留めておきましょう。充分綺麗になります。
文章にすればやたら長いですが、実際の作業は3ステップの簡単お手入れで、慣れれば1分で終わります!
Contents
用意するもの
- 綺麗なウエス
綿で出来たタオル等。良く「粗品」として頂くような物で充分です。何回か洗ってくたびれた物の方が柔らかく、洗濯すれば何回でも使えます。
- ピカール金属磨き
¥400円ほど。金属・プラスチック用コンパウンド。ホームセンターでも購入出来ます。ミニ缶も有り、それでも充分な量。
- KURE エレクトロニッククリーナー
電気・電子パーツクリーナー。無くてもなんとかなりますがあるとより◎。¥800円ほど。大きめのホームセンターで購入出来ます。実装された基板にも直接使えて残渣がありません。
缶は似ていますが556は逆に汚れを寄せ付けてしまうため、使ってはいけません。
- CAIG DeoxIT D5 及び DeoxIT Gold G5
オーディオ用途の接点クリーナー&プロテクター。接点復活剤は色々ありますが、使った中ではこれが一番お気に入りです。
D5は汎用、G5はゴールドメッキに最適化された商品です。値段が高すぎないのも◎
ステップ1「ピカールで磨く」
手持ちの一番汚れていそうなプラグを探してきましたw定番中の定番、CANAREのF-15です。
ピカールをタオルに取ります。フタの裏にちょっと付いてる分くらいでプラグ一つ分は磨けてしまいます。優しく優しく磨いてください!
表面の酸化した膜はスッキリ落ち、新品時(もしかするとそれ以上)の輝きが復活します。タオルは削れた分で真っ黒に・・・。
ここから、細かすぎて変化が伝わりませんので写真は省略しますw
ステップ2 「エレクトロニッククリーナーでピカール成分を洗浄」
一見綺麗に見えても研磨剤がまだ表面に残っています。これでピカールの成分を洗い流します。
直接プラグにクリーナーを吹きかけ、タオルの綺麗な所で拭き上げてください。
残った研磨剤成分が布に少し黒く移ると思います。すぐ揮発しますのでそのまま次のステップへ・・・。
ステップ3 「CAIGで接点を保護」
最後にCAIGで表面を保護します。ほんの少しを布にスプレーし、拭き上げるだけで充分です。
このCAIGは酸化や汚れから端子表面を保護する働きがあります。
ゴールドメッキは金色の缶のG5でクリーニングと保護をしてあげるだけで、ずっと綺麗な状態です。
※何度も言いますがゴールドメッキにピカールは厳禁です!
上が処理前、下が処理後です。細かく浮き出ていたサビのようなものもすっかり落ち、良い状態になりました。
一度クリーニングしてしまえば、あとはCAIGで時々拭いてあげるだけで良い状態をキープする事が出来ます。
音が変わってきたかな?とか、銀色の輝きがなくなってきたな・・・と思った時だけ、ピカールからの手順でお手入れするのが良いかと思います。
以上で作業は終了です。メンテナンスしたヘッドホンや、ギターシールドを実際に使ってみましょう。いつもより、ハッキリした音が聞こえてくれば大成功です!
お疲れ様でした!
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