Open airで充実のリバーブ生活

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Open airをご存知ですか?
聞いたことの無い方は是非最後まで読んでみてくださいね。

 

Open airは有志とニューヨーク大学によって管理されているIRデータのライブラリです。

使っている方には説明は不要だと思いますが、初心者に向けての説明をしておきます。
知ってるよ!!という方は読み飛ばして次へ進んでください。

IRデータとは何か?

IRとはImpulse Responseの略称です。
Impulse Responseとは特定の音源(パルス)を用いて録音された反響音(レスポンス)データの事です。
一般にホールやスタジオなどの静的な空間の同じ場所で同じ音を鳴らした場合、反響する音は全く同じものになるはずです。
厳密に言えば気温や湿度による変化はありますが、少なくとも反響音はその時の空間の特性を示します。
ホールとスタジオで反響・残響が異なるのはこの反響音の特性に差があるからです。

では、その音響特性を録音したIRデータをリバーブに適用したらどうなるのか?
デジタルリバーブの様にパラメータを設定して作るリバーブよりもより現実的な音響特性を持ったリバーブになるのではないか?
それを実現しているのがConvolution Reverb(コンボリューションリバーブ)です。

CubaseにはREVerenceというConvolution Reverbが標準で付属しています。
NY StudioやConcert Hallなど様々な空間のIRデータがプリセットされていて、インストールすればすぐに使用することができます。

こういったConvolution ReverbではIRデータをインポートすることで新たな空間のデータを追加する事ができます。
データさえ用意できれば極端に長い残響を持つ空間や、障害物のある空間の響き、吸音する物体がありダンピングされてしまう残響などの特殊な条件を再現することも可能になります。
実用的ではないと思うかもしれませんが、テレビやゲームなどで使用されている効果音などは思いもよらない方法で作られているものも多くあります。
一見用途が不明なものでも思わぬ形で活用される事だってあります。
まずはトライしてみる所からはじめてみませんか?

IRデータをインポートしてみよう

まずはOpen airのImpulse Response databaseにアクセスしてみましょう。

Open airのデータベースにアクセスすると登録されているデータがランダムにソートされて表示されます。
ここでリバーブをかけたサンプル音声を聴くこともできます。

まずはサンプルを聴きながら好みのサンプルを探してみましょう。

IR_File_Link

好みのサンプルを見つけたらTitleをクリックして詳細を確認しましょう。
CreativeCommonsの意思表示が詳細ページの一番下にあるので忘れずに確認してください。

ページ上部にあるImpulse Responsesのタブをクリックすると録音されたImpulse Responsファイルがリストアップされます。
録音方法や録音距離、マイクの本数などで複数のファイルがアップされていたりしますので、自分が使いたいフォーマットのファイルをダウンロードして保存しましょう。

ダウンロードが出来たら実際にIRデータを使用してみましょう。

ここではCubaseのREVErenceに読み込ませてみます。

IRファイルのimport
IRファイルのimport

REVerenceのimportをクリックするとファイルの読み込みダイアログが表示されます。
ここでIRデータのwavファイルを読み込ませると簡単に追加ができます。
追加されたデータはユーザープリセットに保存することが可能です。

CubaseのREVErenceが読み込めるIRデータは最長で15秒までの様です。

ファイルによっては20秒を超えるほどの長いデータもありますので、そういったデータを使用する場合はWavesのIR-1やMeldaProductionsのMMultiband Convolutionなど他のリバーブの使用を検討してみてください。

IRデータで何かが変わるのか?

IRデータはその特性上、空間の再現を目指す場合に効果的です。
具体的には協会の音場を再現したコーラスなどを作る場合にはイメージに合わせやすくなるでしょう。
その逆にスプリングリバーブなどの巨大設備が必要だった機材の特性を録音して再現するという使用法も可能です。
特殊なコンディションの音響特性であれば効果音的な使用も可能かもしれません。
どの用途にしても「手数の多さ」は武器になります。

全てを使用することがないにしても、自分のイメージで「いい」と思ったデータが手元にあるれば必ずどこかで役に立ちます。
是非お気に入りのIRデータを探して自分のプリセットに追加をしてみてください。
そして可能ならそれを使用したサンプル音源なども聞かせて頂けたら嬉しく思います。

使う時には著作権表示に注意

Open airはCreativeCommonsによる権利の意思表示が全てのファイルに設定されています。
具体的にはNC(Non Commercial)を意思表示している音響データに関してはどんな形であっても利益を生み出す用途には使用できません。
単純に言うと曲の中で使用した場合Youtubeやニコニコ動画へ公開して収益化の登録をしてはいけません。
バナー広告などで収益を得ているサイト上での配布コンテンツに(フリーだとしても)してはならない事を意味します。
そう言った使用を希望する場合は作成者情報から直接コンタクトを取り、使用の許諾を取り付ける必要があります

CreativeCommonsには法的な拘束力はありません。
実際楽曲中にIRデータを用いても、その特性が何なのかを聞き分けることはおそらく不可能でしょう。
しかし権利に対する意識を蔑ろにする限り、自らの権利もまた貶められることになると心しておきましょう。
少なくとも何かを創る人間であるならば、他者の成果に対して敬意を持つべきです。
有用なライブラリを提供してくれた有志に対して感謝と敬意を持って、正しく有効に使われる事を願います。

いかがでしたか?
気に入ったデータは見つかったでしょうか?
是非、新しい表現の手段の一つとして使い道を研究してみてくださいね。

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みるくここあ
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ウィンドシンセを片手に曲を作っています、演奏するのも聴くのも好き。 ゲームとITと変な情報を拾ってくるのが得意。 色々とやっているらしいけど詳細はヒミツ。 オリジナル曲を公開しています。 http://www.nicovideo.jp/mylist/31704203 作曲風景の生放送もしています。 https://rainbowsound.cafe/rainbow-sound-cafe-live/ 音楽やDTMに纏わる話題を色々と書きます。

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