新機能サンプラートラック

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前回はインターフェイスの変更点と追加されたエフェクタなどについて紹介しました。
今回はMixConsoleの拡張と並んで追加されたサンプラートラックについて見ていきます。

 

サンプラートラックとは?

sampler_track01

オーディオトラックとMIDIトラックの両方の利点を兼ね備えた新しいトラック機能です。

トラックに割り当てたオーディオ素材をそのままMIDIシーケンスでプレイバックサンプラーとして扱うことができます。

従来であればオーディオ素材をスライスしたり別途BatteryやGrooveAgentなどのプレイバックサンプラーに素材を割り当てて再生させる必要がありましたが、サンプラートラック自体が簡易なプレイバックサンプラーとして動作するため、オーディオ素材を割り当ててMIDIトラックのようにキーオンすればサンプルを再生してくれます。

簡易な、と言っても基本的なプレイバックサンプラーの機能はすべて有しています。
GrooveAgentのプレイバック部とほぼ同等なフィルタやモジュレータが備わっています。

当然AudioWarpによるテンポシンクロ機能もありますし、オーディオの再生範囲変更などもエディタの中で操作可能です。

さらに高度な処理や機能が必要な場合はSampler TrackからHalionやGroove Agentへ設定を移動して、それぞれのシンセの強力な内部機能を使用することも可能になります。

簡単なものならSampler Trackだけでも、高度な処理を考えるならHalionでと、素材の活用幅を大幅に広げてくれる可能性を有しています。

2017.01.28 – 追記

サンプラートラックの再生にノイズを発生させるバグが確認されています。
Steinbergによって対策中との事です。

DAW Crash Report DatabaseはどなたでもDAWに関連する問題を報告することが可能です。気になる挙動やVSTの不具合など、情報をお寄せください。

ワンストップでスムーズな操作

sampler_track02

インストール直後は戸惑ったこの配置ですが、サンプラートラックを取り扱うにあたっては非常に扱いやすいレイアウトになっていました。

sampler_track03

ライブラリは右側の柱にグラフィカルメニューとして表示されています。
ここに乗らないサンプルパックなどは従来通りMediaBayをF5キーで呼び出せばOKです。

右の柱でもMediaBayと同じようにサンプルのブラウズは可能ですが、レーティングや詳細がスクロールしなければ見えないので、やはりMediaBayを活用する方がいいみたいです。

sampler_track04

サンプラートラックを選択すると画面下側の編集ウィンドウのサンプラーコントロールにサンプルを追加できるようになります。

サンプルに対する操作はこの画面で集中的に行う事ができます。

AudioWarp

テンポの異なるサンプルをプロジェクトのテンポにシンクロさせることができます。
シンクロさせる場合はSYNCを”Tempo”にします。

逆にSPEEDを極端に早くしたり遅くしたりすることで効果を付けることも可能です。

PITCH

ピッチコントロールです、音程を操作することができます。
GLIDEを調整すると音程間のポルタメントが付加されるようになります。

ピッチカーブをサンプルに設定することも可能です。

FILTER

レゾナンス付きの選択式バンドパスフィルタです。

AMP

サンプルの再生音量コントローラーです。
音量推移のカーブをサンプルに設定することも可能です。

コントローラーの下にある鍵盤で、サンプルを設定する基準のキーと展開範囲を選択できるようになっています。
標準状態では自動的に再生ピッチを変える設定になっていますが、ピッチ固定で動作させることも可能です。

簡単な操作をより軽快に

オーディオトラックでやるには少し面倒くさい、と思った作業なら全部サンプラートラックに放り込んでしまえばいいと言ってもいいくらいサンプラートラックの機能は優秀です。
必要とされるオペレーションをスムーズに実行できるという点で優れたインターフェイスではないでしょうか。

sampler_track05

サンプラートラックの出力はそののままMixConsoleにチャンネルとして起こされるので後段のエフェクトで操作することも可能ですし、ルーティングの自由度も高いです。

何よりビルトインの機能なのでVSTiの立ち上げの必要がなく、非常に軽快に動作しています。

元々サンプラーの使い方が下手なので上手く説明ができなくて申し訳ないのですが、そんな自分が使っても「迷わず使える」インターフェイスであることは出来が良い故なのではないかなと思います。

追加機能の中では比較的大きな部分ですが、何となく伝わるでしょうか?

Twitterの情報ではバグがあるという報告も見かけました。
自分は基本のライブラリとSamplephonicsで購入したライブラリでしか試していませんので、サンプル種類や長さなどによって挙動が怪しくなる可能性はあります。

まだ全貌が見えていない機能ですが、楽しいので是非試してみてくださいね!!

2017/11/15 Cubase9.5がリリースされました。現代を代表する、最もポピュラーな DAW のひとつCubaseシリーズの最上位版です。
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ウィンドシンセを片手に曲を作っています、演奏するのも聴くのも好き。 ゲームとITと変な情報を拾ってくるのが得意。 色々とやっているらしいけど詳細はヒミツ。 オリジナル曲を公開しています。 http://www.nicovideo.jp/mylist/31704203 作曲風景の生放送もしています。 http://rainbowsound.cafe/rainbow-sound-cafe-live/ 音楽やDTMに纏わる話題を色々と書きます。

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