
Cubase9の登場でCubaseについて改めて注目している方も多いはず。
年末年始のセールで環境を刷新された方も多いのではないでしょうか?
Cubaseに限らず昨今のDAWは高機能化が進み、打ち込みをサポートする機能も充実しています。
いきなり全てを覚えるのは難しいですしマニュアルを辿りながら作業するのも大変です。
今回は非常に便利でありながらあまり活用されていないコードトラックについて紹介したいと思います。
コードトラックの意味
コードトラックはコード進行を作成するのに役立つ他にも、打ち込みや編曲をサポートする便利な機能があります。
例えばピアノのクローズドボイシングとギターのオープンボイシングを選択する機能。
ピアノは単純に積み重なる和音で済みますが、ギターの場合指板上に並ぶ独特の和音の積み方を未経験者が鍵盤上に展開するのは非常に難しいです。
そんな時はコードトラックでギター向けのボイシングを選択してコードを適用することで、簡単にオープンボイシングのコードをトラック上に入力することが可能になっています。
またアレンジャートラックとのコンビネーションで簡単に転調させることが可能です。
CubaseにMIDIデータを打ち込む際に作成するイベントコンテナには基調が設定可能です。
コード進行と同時に設定されるスケールを確認しつつ、イベントのコピーと基調の設定を合わせることで打ち直しや調整の手間無く簡単にフレーズの転調をさせることも可能です。
プロジェクトの可読性を向上させ、入力のサポートにも強い機能を持っているコードトラック。
これを活用しないなんて勿体無いんです。
コードトラック学習の手引き
あまりにも多機能故にマニュアルを読んでもいまいち理解できない、あるいはCubase、DTM初心者で操作から分からない。
なんて人は是非Cubase Pro8/Cubase Artist 8 コードトラック攻略Bookを読んで見てください。
特にDTMを始めたばかり、あるいはこれから始めたい人にこそコードトラックをおすすめしたいんです。
- コード進行がよくわかっていないけど、コードアシスタントを使えば次にマッチするものを候補から選択できる。
- 五度圏表示によってダイアトニックコードの関係を視覚的に理解できる。
- 選択したコードからスケールを判定して表示してくれる。
これらの機能だけでもコード進行がちんぷんかんぷんという初心者でも学習の足がかりになりますし、とりあえずなんとなく音は鳴らせるけどピンと来ないという方にも便利な手引となります。
多機能なコードトラックの便利な活用法を順を追って解説してくれるCubase Pro8/Cubase Artist8 コードトラック攻略Bookは初心者を助けてくれる素晴らしい本だと思います。
もちろん既に理解をしている方なら作業の手間を大幅に縮小してくれる高度な活用に結びつきます。
自分もコードトラックは全然活用できていなかったのですが、この本を読んでからプロジェクトに必ずコードトラックを作成するようになりました。
トラックの入力の際にもプレビュー機能が便利なので進行を考えるときにも鍵盤と併用したりしています。
書籍自体はCubase8世代の本ですが、コードトラックの機能としてはほぼ同等ですので変わらず参考にすることができます。
Cubaseを始めたばかりの方も、コードトラックをうまく使えていない方も、是非この本を読んでみてください。
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