スタジオラグさんにVOCALOID 5の記事を寄稿させていただきました。
ここしばらくVOCALOIDの動きが少なかったのでVOCALOID 5の登場でやるべき事が出来たかなといった感じです。
venovaの演奏で作成したさよならバイスタンダーのオケをそのまま利用してkaoriとIAに歌って貰っています。
動画については是非スタジオラグさんの記事で聞いてみてください。
こちらでは編集についてのポイントなどを紹介したいと思います。
エディタ機能とパラメーター効果の向上がすごい
エディタ機能の強化については前回も触れましたが以前のパラメーター編集画面の操作のしにくい感じがなく、マウスのフリーハンドでも非常にカーブが書きやすいです。
過去のバージョンで編集に苦しんだ方も、新規にVOCALOIDを使用した方もスムーズに編集できるのではないでしょうか?
そして今回から追加になったパラメーター、ExciterとAirの効果が著しく表現力を向上させてくれます。
Exciterパラメーターを持ち上げると声のハリが明確に変化して、下げればこもる感じが出ます。
今まで苦手だったアクセントの表現がはっきりと分かるようになりフォルテピアノ等のダイナミクス表現がより現実的なものになっています。
さよならバイスタンダーの編集ではDynamicsとExciterパラメーターを中心に操作をしています。
前半は割と淡々と歌っていますが、後半になると急激に情感を強く出してきてアクセントやリズミカルなフレーズが増えて歌いまわしが難しくなります。
サビの部分の編集をVelocityとExciterのパラメーターを重ねて表示させた画像です。
アクセントを置きたい部分のExciterパラメーターを持ち上げてあります。
もっと派手に変化を付けても良かったかもしれないなあと思っています。
VOCALOID 4だとこういった起伏に弱くなかなか変化がつけにくい部分でしたがExciterパラメーターをぐっと上げるだけで表情が出せます。
アタック&リリースエフェクトのDynamicsの項目にあるアクセントを合わせて適用すればさらに効果的です。
曲調にどう合わせていくかの問題もあるので全部これだけで解決とは行きませんが、比較的派手にパラメーターを動かしても破綻しにくいので思い切ってカーブを書くと表情の豊かな歌唱を作ることができます。
音節のノイズが曲者
これはVOCALOID 4でも散々苦戦させられた方が多いのではないかと思いますが、発音の切り替わりが若干ノイジーになったり音域によって歌唱がノイズっぽい感じなったりする現象があります。
ライブラリの種類によって発生しやすい箇所が異なるので対策が取りにくいのですがVOCALOID楽曲らしさが出る部分でもあるのでどう考えるかは聞き手次第・・・なのでしょうか。
CeVIOではこういう事で悩む事はほぼないのですが、VOCALOID 5の付属ライブラリは割とノイジーな部分があるように思えるのでどこまでそれをコントロールできるのかがエディターの腕の見せ所になるのかもしれません。
ライブラリ自体の性能は間違いなく向上しているので編集次第でとんでもないクオリティを叩き出すことも可能になると思います。
BreathinessやGrowlといった表現のパラメーターもより効果がはっきりと分かるようになっているので上手に使えばより表現を豊かに出来ると思いますが、これらのパラメーターはノイズを伴う発声に寄ってしまうのでライブラリの特性と相談しながら調整が必要そうです。
海外から注目されている?
海外のコミュニティまで逐一チェックをしているわけではないので事情について詳しくないのですが、VOCALOID 5の動画については海外の方の反応が非常に良いように思えます。
コメントで積極的な質問もあり、拙い英語ですが返信をしてみています。
全体的にみても海外のユーザーの関心は過去のVOCALOIDよりも高いように感じています。
勿論国内でも今までVOCALOIDを使用していなかった方がデモで興味を持って購入したという声が上がっており、従来とはまた違った展開が産まれるのではないか?と期待をしています。
さよならバイスタンダーの歌唱データはkaoriで基本を作ってからIAとkaoriに合わせて微調整をしたものになっています。
純粋な意味で徹底的に使い込んだとは言い難いですし、一回二回で使い倒せるものではない事も理解しています。
まずは一曲調整をしてみたことで分かった事を反映してもう少し追及したデータを作成してみてどうなるのかに挑戦してみたいと思います。


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