Vocaloid Editor 4 for Cubaseのアップデートを購入したので、いい機会(?)だとばかりにCeVIO Creative Studioも導入してみました。
※追記
CeVIO ONEを使用した曲”Beautiful World“を公開しました。
実際の歌唱を確認してみてください。
CeVIOと言えばVocaloidに続いてデビューした音声合成ソフトウェア。
デモ版を体験した人はVocaloidを凌ぐリアルな発声に驚いた方も多いのではないでしょうか。
音声データベースをmorphする事で歌唱に近づけるVocaloidに対し、CeVIOは発声自体をシミュレートすることでVocaloidでは認識されない音節としての発声がより現実に近いものとなっています。
インターフェイスはCubaseライク
入力はピアノロールです。
画像は標準カラーセットの「レインボー」です。
ちょっと色の暴力っぽいですが、Cがピンクであることを覚えると意外とこれで使いやすかったりします。
でももう少し色はなんとかしたいな;
標準カラーは現在4セットあり、レインボー以外は何れも高輝度なカラー設定なのでやや作業がし難いと感じました。
カラーに関してはユーザーが自由に設定できるようにしてもらえれば嬉しいなあと思います。
歌唱データの調整は細々と長時間行うため画面カラーは非常に重要です。
入力の機能に関してはVocaloidもCeVIOも大きな差はありません。
歌詞の流し込みについてもほぼ同等な機能があり、SMFからラフなボーカルデータを読み込ませる機能も同じように備わっています。
この点では両者に優劣はなく、どちらに慣れた人も簡単に導入が出来ると思います。
歌唱力の差は?
kyonさん編曲のココロノート。
さわやかポップです、サビの歌唱は流石の一言です。
ベタ打ち状態での歌唱力を単純に比較するのであれば間違いなくCeVIOに軍配があがります。
特に大きく音程がジャンプするケースや、テンポへの追従などの面でもVocaloidよりもCeVIOが優れた結果を出してくれます。
Vocaloidでは破綻しやすい大きな音程移動やスタッカート気味な歌唱、そしてなにより歌い出しのアクセントの入り方が自然な面はCeVIOの大きなアドバンテージではないかと思います。
反面、テクニカルな入力になるとVocaloidも負けていません。
特に英語歌詞の入力等では、極めて短い音符の使用やポルタメント速度の調整などのごくごく細かいパラメータの操作によって細かくニュアンスを付けていくことが可能です。
CeVIOも同様に細かい調整は可能ですがVocaloidが許容する裏技的なテクニックには弱く、テクニカルな歌いまわしでは苦戦する面があるかもしれません。
一長一短といった両者にあえて評価を付けるとすれば、RockやPopsではCeVIOの勝ち、スローバラード等ではVocaloidの勝ちと言えるかもしれません。
これについてはVocaloidで入力済みの曲をCeVIOで歌わせて比較できる音源を作成中ですので、是非実際に聞いてみていただきたいなあと思います。
並べて比較してみましたがいかがでしょうか?
使用した感じでは両方が得意な面を持ち、片方あればいいやより両方あればもっと出来るという良い補完関係にあるように思えます。
キャラクター人気の面でVocaloidの陰に隠れてしまっている感もありますが、逆に言えばフロンティアでもあるCeVIOのオリジナル曲分野。
チャレンジ精神を持って臨めば何かが変わるかもしれませんね。
英語歌詞の検証と合わせて少しずつ挑戦してみたいと思います。


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