
venovaの練習のついでなどにちょこちょことリードを買い足して色々ためしてみました。
樹脂リードと言えども消耗品で、長期間使用するとコシが抜けてしまいます。
葦のリードは繰り返し使用することで吸湿と乾燥を繰り返して劣化します。
どちらを使っていてもリードは消耗品で、樹脂リードで半年~一年くらい・葦のリードは2週間~1カ月くらいで交換の時期と聞きます。
リードによって使い勝手も違うので色々なリードを試してみて好みのリードを探すのも楽しいですよ。
今回は試してみたリードの感想を書いていきたいと思います。
Contents
Vandoren
Traditional
通称青箱、木管楽器吹きにはおなじみの定番リードです。
比較チャートなどでもVandorenのTraditionalと対比しているケースが多いくらい標準として広く流通しています。
とりあえず未開封ストックを常に2~3枚持つようにしています。
Traditionalは#3と#3 1/2を購入して使用してみましたが安心の使用感です。
音の傾向としては丸めで鋭い音はあまり得意ではない印象です。
吹奏楽向きで価格面ではもっとも安く、どこでも手に入るのがメリットです。
V12
銀のパッケージのジャズ向けリードです。
#3を購入して試してみましたが、Traditionalよりも暗めの音で立ち上がりが良いです。
息の量でベリっとした音が出やすいですが立ち上がりが良い分小さめの音量でも音が抜けやすいと思います。
D’Addario Woodwinds
GRAND CONCERT SELECT
現在メインで使用しているリードです。
青箱よりもやや丸く暖かい感じの音がします、ジャズ向きではない感じです。
現在公開中の演奏動画はほぼGRAND CONCERT SELECTの#3で録音しています。
サックスっぽい音に一番近くできるのではないかと思って使っています。
価格も安い方なのでどんどん使っても安心です。
La Voz
非常に音の立ち上がりがよく派手な鳴り方をするリードです。
音を出すだけなら多分一番扱いやすく初心者向きかなと思っています。
どうにしても派手な音なので曲によっては合わない事があります。
一人でバリバリ音を出して思い切り吹きたい時は最高です。
Legere
Signature
樹脂リードの定番Legereのチューニングモデルで葦のリードに近い吹奏感を求めた製品です。
実際演奏すると非常に素直に鳴ってくれます。
音も立ち上がりもバランスがよく、コントロールはかなりしやすいリードだと思います。
葦のリードよりも面が滑らかで舌にペタペタ吸い付く感じがして気になります。
水で丸洗いしてキッチンペーパーなどで拭き取れば綺麗に保管することができて、寿命も長いので折ってしまわない限りはコストパフォーマンス面で非常に優秀です。
FORESTONE
Traditional
樹脂素材に竹の繊維を練り込んであるハイブリットタイプの樹脂リードです。
完全な樹脂リードよりもペタペタしないので違和感はあまり感じません。
樹脂リードなので水洗いもできますし、寿命も長いメリットは同様です。
音はやや暗めですがレスポンスも悪くなく、扱いやすい感じですが公式の番手の表示に合わせて購入したところ思った以上に硬かったので一段階柔らかい物を選ぶ方がよいようです。
White Bamboo
こちらも樹脂と竹・檜の素材を混ぜ合わせたハイブリットタイプの樹脂リードです。
バランスが非常に良く葦のリードとほぼ同等な感覚で使う事ができました。
一番新しく導入したリードなのでまだ使い込んでいませんが、次はこれを使って録音してみたいなあと思うくらい快適に使えています。
リードによって音の鳴り方は違います
何度かリードの紹介をしてみましたが、リードによって音や鳴らしやすさの個性が色々あります。
一般に良く使われているVandorenのTraditional(青箱)は吹奏楽では定番ですが、Traditional以外のリードのラインナップも色々あります。
リードは厚さやカットの違いによって鳴らしやすさや響きが大きく変わります。
人によっては市販リードをさらにサンドペーパーで仕上げて好みの調整をしたりとたった一枚の板っぺらのようですが演奏の内容にダイレクトに影響を与える重要なパーツです。
venovaに付属している樹脂リードはVandorenのTraditionalでいう所の#2か#2 1/2くらいの柔らかい設定だと思います。
柔らかいリードは一般に音が出しやすいはずですが、柔らかいだけでコシのないリードの場合逆に音がでる振動をさせにくかったり音を出せる息の入り方が非常に狭い(しっかり狙えないと鳴らない)などがありむやみに柔らかいばかりではダメな部分もあります。
venovaからはじめた方はその辺りの情報もなかなか手に入らないと思いますし、過去のリードについての話題も併せてご覧いただければなんとなく違いが分かるかもしれません。
初心者向きのLa Voz、練習用のWhite Bamboo
この中からオススメを選んでいくならD’Addario WoodwindsのLa Voz MHとFORESTONEのWhite Bamboo #3です。
LaVozはアンブシュアの形が出来て息が入りさえすればバリっと音が出てくれるリードですので初心者が鳴らす感覚を掴むには良さそうです。
反面綺麗な音を出したい、丁寧に演奏したい時には音が派手過ぎるかもしれません。
初心者の方にも扱いやすいと思うので練習用に持っておくのはいいかもしれませんね。
気持ちよく鳴るリードは練習に向いています。
White Bambooは寿命の長い樹脂系リードでありながら非常に葦のリードに近いと思うのでじっくり練習する人には良いのではないでしょうか?
ただ、大きく派手に鳴らすばかりが演奏ではないのでロングトーンなどの基礎練習で丁寧な音を出す練習は忘れずにしてください。
力任せに吹く癖がつくと緩急をつけるのが難しくなってしまいます。
またリードのお話で全然DTMっぽくない!!感じがしますが、ちゃんとDAWでマイナスワン作ったりしているので一応DTMはしてるはず・・・です?
いくつか準備していることがあるので近日中に公開したいなと思います。
試したいことは色々あるので焦らずじっくりと進めていきたいと思います。
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