CeVIOで歌うABC Part2

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ONE -ARIA ON THE PLANETES- by 1st PLACE

オケの準備ができたので今回はONEの調声をしたいと思います。
果たしてどこまで出来るかな?

 

シンプルな専用エディタ

CeVIOはトーク・ソングの両方を編集可能な専用のエディタで編集を行います。

Ver5.0になってからは編集機能にダイナミクス記号の入力が可能になり、より打ち込みしやすくなりました。

今回は英語の調整ということでこの入力のシンプルさが仇になるのではないかと少し心配しています。

Vocaloidで英語に挑戦したときはMIDIベースの仕組みのおかげで非常に短い音符を挟んだりすることで微妙な発音やタメを表現することができましたが、楽譜に忠実な入力スタイルのCeVIOにはそういう微調整は苦手なように思えました。

が、そんな心配は他所に実にイージーに事は進みました。

ポイントを絞って紹介していきたいと思います。

1音符でWordが歌えます

次のような楽譜の場合1音符で1音の発音しかできないVocaloidでは音符を二つに割る必要があります。

CeVIOの場合は1音符で「ひとこと」を歌わせることができるため、ほぼ楽譜通りにスマートな入力ができます。

1つの音符に入ります
1つの音符に入ります

“close your eyes and dream”のフレーズではクローズ(close)が1音符に割り当てられています。
CeVIOではこれを1音符に「クローズ」と歌詞を割り当てることで自動的に「日本語的」な発音タイミングで歌うように設定してくれます。

しかし今回の歌唱は英語ですので、英語感が出るように原曲の歌唱に近づける必要があります。

そのため「クローズ」の発声タイミングをTMGで調整していきます。

“close”は聞いた感じ「ク」はかなり弱く「ロ」が中心になって「ズ」はほぼ発声しないように聞こえます。

これをできるだけ近づけるために次のような調整をしています。

オレンジ色の線はタイミングを調整しています。
オレンジ色の線はタイミングを調整しています。

“close”の部分を未調整の発音と聴き比べるとこうなります。

未調整

 

“close”のタイミングを調整

 

なんとなく英語っぽくできるんじゃないかという期待が持てました。

語尾の発音について

“Out”や”And”などの末尾をはっきりと発音してしまうと格好のつかない部分は母音の消去とTMG、VOLの調整を複合させることで対処しました。

歌詞の文言を入力する際に「’(全角のアポストロフィ)」を付加することで母音が削除されて曖昧な発声になります。
このタイミングを少し前気味に調整してVOLを滑らかにすることで自然なつながりを作る事ができます。

子音の調整で滑らかに繋がります
子音の調整で滑らかに繋がります

さらにスラーやダイナミクス記号での指示を加えることでより細かく表情を付けていきます。

この方法を組み合わせていくことで大体の発声には対応できそうな感じを掴むことができました。

高音域でも存在感をしっかり維持できる!!

Vocaloidはと高音域で歌う曲が多い気がしますが、高い音になると途端に声が薄くなったりキンキンと尖った音になってしまいます。
GEN(ジェンダーファクター)を高くすることである程度太さを維持できますが、本質的な解決にはならない程度の効果でしかありません。

CeVIOでも声質のパラメータを高く設定することで声を太くすることができますので、あらかじめ88と高く設定しています。
他の曲でもそうですが、低め太目の声の方が自分は好きです。

更に補強のためにWavesのMaxxBassで低域を少し盛って、Nomad FactoryのPluseTec EQsというビンテージ系のモデリングEQで色付けしています。
これに緩やかなコンプとテープサチュレーターで存在感を強調しています。

有名なやつ
有名なやつ

他のパートとの兼ね合いを見てフェーダー調整をして、マスタートラックで仕上げを掛けて完成しました。

boz scaggsの歌う原曲はこのアルバムに収録されています。

今回やってみて改めてONEの高音域の歌唱力の凄さに驚かされました。
最高音でもしっかり芯のある声でしっかりと歌ってくれます。

こんな結果ができてしまうと、何か作ってみたいと思っちゃいますねw

Vocaloidと比べてみる?

こちらではCeVIOの編集についてまとめてみましたが、同じ曲をVocaloid IAにも歌わせてみました。
IAでの調整についてはスタジオラグさんのwebマガジンに寄稿させていただきました。

Vocaloidでの英語調整は過去の記事とスタジオラグさんで確認してみてください。

二種類の音源を聴き比べてみて、それぞれの得意な事が分かればいいなあと思います。

今回の歌唱データもCeVIOユーザー互助会の歌唱データ置き場に公開させていただきました。
何かの参考になれば幸いです。

CeVIO本体がVer 5.0になったことと、ONEのボイスライブラリもVer 1.20とアップデートされたことで確実に進化しています。

まだまだ知名度の低いCeVIOですが、だからこそ開拓のし甲斐もあるのではないでしょうか。

誰もが驚くような新曲の登場が楽しみですね!!

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みるくここあ
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ウィンドシンセを片手に曲を作っています、演奏するのも聴くのも好き。 ゲームとITと変な情報を拾ってくるのが得意。 色々とやっているらしいけど詳細はヒミツ。 オリジナル曲を公開しています。 http://www.nicovideo.jp/mylist/31704203 作曲風景の生放送もしています。 https://rainbowsound.cafe/rainbow-sound-cafe-live/ 音楽やDTMに纏わる話題を色々と書きます。

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