本当は怖い?VALUの話

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音楽クラスタでも参加者が結構いるようで、動向に注目しています。
ロンダリングし放題期間はそんなに長くないと思います。

 

昨今非常に話題になっているVALU。

参加者からは個人の夢がお金になるであるとか、新しい経済が生まれるといった歓迎する発言が飛び交っておりまさにフロンティアの様相です。
本家でも「株式会社の様に」と記されるように疑似株式と言えなくもない仕組みになっています。

従来のクラウドファウンディングとは異なり事業に対する支援ではなく、あくまで個人に対しての投資であるという点で性質が大きく異なっています。

投資クラスタの端っこにいる身としても興味深く見ている案件ではありますが、非常に危なそうな部分がどうしても目につくので纏めてみることにしました。

認可取引所ではない、そこには倫理もない

既に多くの人が指摘している事ですが、VALUには金融商品取引法の適用が(今の時点では)ありません。

そもそもVALU自体が金融商品取引業の登録も取引所の認可も持っていないので宙に浮いた状態です。
これは意図的なものなのでしょうか?

VAは株に近いという言い方ではありますがどちらかというと有価電子データの販売と見るべきなのかなという気もしています。
それならば認可も登録も不要になりますが、今度は通常の株式の倫理、インサイダー取引や価格操縦に対しての規定も適用されないのでまさしく”自由自在に”操作ができる可能性を有してしまいます。

意図的に安い価格に下落させ、持ち合いしているユーザー同士で価格を吊り上げて売りに出せば効率よく回転して利益をたたき出すことも可能になってしまいます。

2017.08.16 – 追記

想定された事態が発生しました。

またVAを発行して売るだけ売って退会することも可能なため、お金だけ持ち逃げすることも可能です。
(公開後に退会して結果としてこの形になっている事例が既にある。)

VAというもの自体が信用の切り売りというなのだと捉えれば「自分の信用は自分で守りなさい」と言えなくもないのかもしれませんが、価格が下がらないようにコントロールしていく等という発言が許されているので倫理面には無頓着なのだと考えられます。

値幅制限無し、サーキットブレーカー無し

取引回数の制限や、取引時間を限定することで極端に板が薄い時間を作らない等の方法である程度の制限を課しているようですが、値幅制限やストップなどの仕組みがないためある瞬間に保有VAの価値が0になるリスクが常に付きまとうことになります。

取引停止規定らしいものも投資目的の取引を行った場合と退会した場合としか説明がないため、システム的にコントロールする機能は有していないものと考えられます。
(手動での制御は出来るのだろうけど)

2017.07.19 – 追記

流石に値幅制限が無いと危険と判断したのか7月13日から値幅制限が導入されているようです。
前日比75%~150%が値幅制限となり、下落方向の幅を狭める事で急速な下落を歯止めする考えのようです。

人気になるほどリスクが高くなる

価格操縦の有る無しに関わらず、人気になり発行したVAが売れるようになると今度は税金に対して備える必要が出てきます。

何らかの事業や本業での収入が十分にある人ならある程度までは何とかできると思いますが、問題になるのはVALUでの収益が自身の年収を超えてしまっている人です。

VA発行者はVAが売れるとBitCoinとしてウォレットに入金が得られます。

日本円にしなければ課税されない(と思う)という意見が多くみられるようですが、BTC決済が出来るようになっている現状を鑑みればVAが売れた時点で収益として課税対象になると考えておくべきでしょう。
(そうでないと非課税で自由に使える資産が出来てしまう)

人気の人物は相互にVAを持ち合いしているようですが、売れたVAを原資に別のVAを持ち合いをすることは結果として課税対象額を自ら積み増しつつ手元資金を減らす行為なので(リスキーすぎる;)そう遠くないうちに手持ちVAを現金化して税金の支払いに充てる必要が出るのではないかと考えています。
そこが第一次VALUショックでしょうか?

もちろん累進課税がランクアップするほどではない人でも、申告せねばならない雑収入となる可能性があります。
お金の勘定にある程度自信がある人でないと思わぬ落とし穴に嵌まる可能性は十分に考えられます。

2017.08.18 – 追記

雑収入ではなく贈与税の対象となる、という見解のようです。
また期待を煽っての価格操縦や売却は詐欺と認められるの可能性があるという見解です。

プラットフォーマー自体の責任も問われる事態であり、非常に深刻な状態であると言えます。

VALU自体が規制される可能性も

現状ではどの枠組みにも属さないような微妙なポジションにあるVALUですが、既に1,000万円調達を標榜する人物が現れているようにそれなりの規模の金額が動くようになっています。

投資目的の取引は規約上禁止していると言っても取引差益が得られて十分なボリュームのある場所をなんの制限も無しに野放しにはしないでしょうし、これだけの金額が動いてフリーハンドな状態では良くない利用者が参画してくる可能性が十分に考えられます。

そういった事が起こる前に手が入るものと考えられますし、税金の面も動きがあるでしょう。
年末までには何らかの方針が金融庁と国税庁から発表されるのではないかと考えています。

市場自体に存続リスクがある点については参加を検討するのであれば常に意識しておく必要があると思います。

クリエイターが支援されるのだ、という事なのできっと音楽にも関係あるんだよね?という名目でまとめてみました。

金銭的なリターンは(出資法的にNGになるため)設けてはならないということで、VAの購入やその動機は非常にふわっとしたお話しになりがちです。
流動性の低い狭い市場ですのである程度ネームバリューがあり継続的に出資者に対してケアやアクションをする覚悟のある人以外は買い手不在なんてこともあるのでしょう。

それ以上に買われてしまった「後始末」の方法をしっかりイメージしておかないと大変なことになるのではないかなあと懸念はしています。

2017.08.08 – 追記

案の定な案件が記事になっていました。
後先を考えないのはアレなので指摘はしませんが、それなりに神経が太くないと続けるのは難しいとは思います。

まとめを見る限りお金を受け取ってしまった点の精神的負担などは考慮されず散々な言われようであり、これもまた懸念の一つである「出資者優位」という歪んだ考えを体現しているのではないかと思います。
規約上個人を束縛しないと明記されていますが既におかしなローカルルールが産まれており、個人に対して出資するという行為は参加者の感覚を狂わせているのではないでしょうか。

税金の心配までして支援するのもアレなので、自分は気になる人をごはんにでも誘っておいしいものをご馳走する方向で支援していきたいなあと思います。

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みるくここあ
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ウィンドシンセを片手に曲を作っています、演奏するのも聴くのも好き。 ゲームとITと変な情報を拾ってくるのが得意。 色々とやっているらしいけど詳細はヒミツ。 オリジナル曲を公開しています。 http://www.nicovideo.jp/mylist/31704203 作曲風景の生放送もしています。 https://rainbowsound.cafe/rainbow-sound-cafe-live/ 音楽やDTMに纏わる話題を色々と書きます。

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