カラオケ音源を録音して配信していた男性が書類送検

Advertisement
Photo by StockSnap from pixabay

警告をした通りの事件が起きました。

音楽配信会社のカラオケ用音源を動画投稿サイトに無断で投稿し公開したとして、警視庁原宿署は、著作権法違反の疑いで、東京都練馬区の会社員の男(32)を書類送検した。…

これに関しての問題点は過去の記事で指摘したものなので改めて書くことはしません。

自己表現として歌うのも踊るのも大いに結構だと思います。但しルールは守らなきゃいけませんね。 歌ってみた、踊ってみたに挑戦する人は結構多いですね。性質上ハードルが低いため挑戦する人には入りやすいというのもあると思いますし、ニコニコ動画やNaNaなどのプラットフォームを利用することでコンテンツを中心としてコミュニケーションが取り易くなったことも人気の要因でしょう。しかし気軽さは油断や倫理観の欠如を招きます。夏休みということでやってみようかな?と思っていた人が動きだしたりするかもしれません。今回は...

自作音源と標榜して配布していたことから相当な範囲に影響を及ぼしかねない問題です。
場合によってはUGCサービス全体の根幹を揺るがすかもしれません。

2018.09.23 – 修正

Tuber Townの情報に基づき、再生回数を修正しました。

2018.09.24 – 修正

一部混乱を招く表現を削除しました。

高額な使用料を請求される可能性

問題のチャンネル、anriのカラオケ制作室は累計1,600万8,500万再生を誇る大手でした。

自作と称して公開した音源がカラオケ音源の録音であったということで、この1,600万8,500万再生はすべてカラオケメーカーが権利をもつ音源であったという事になります。
カラオケメーカーはカラオケ店にサービスを提供し配信料を受け取って運営している訳ですから、録音した音源を使用して1,600万回約8,500万回再生した分の配信料の損害賠償を提起してもおかしくありません。

書類送検は著作権法違反の刑事事件ですが損害賠償はカラオケメーカーと被告との訴訟になりますので著作権法違反の認定とは関係なく求められることになります。

問題は大きく波及

今回の問題で非常にマズい部分はこの人物がコピー音源を自作と詐称していた事です。
その上で原曲リンクを置けば使用してよいという許可を出していたことで音源を使用して歌ってみたや演奏してみたの動画に使用されたケースが多く見られます。

1,700本も音源をアップしていて、1,600万回約8,500万回も再生されている訳ですからこれを信じてどれくらいの人がここから音源を使用したか把握することは非常に難しいのではないでしょうか。

当然ですがこの音源を使用して作成した歌ってみた、演奏してみたの音源はYoutube等から削除しなければなりません。
仮にカラオケメーカーに許諾を取りに行ったとしても元々違法配信であった音源、それもどれほど拡散しているか分からない音源に許諾を出すことは考えにくく一律禁止となると考えられます。

とりあえず公開停止とする措置を取っている方が多いですがYoutubeのContents IDで検出されてしまうアカウント凍結やマネタイズ資格はく奪などの厳しいペナルティを課せられる可能性が否定できません。
諦めて削除するか希望にかけてカラオケメーカーに直談判するしかないと考えられます。

ピコ太郎のPPAPが世界でブレイクしたように、世界に向けて作品の発信したい!!と考えた時に真っ先に名前が挙がるのはやはりYoutubeだと思います。 オープンな場での活動には必ず一定のリスクが伴います。個人情報の流出や、作品の盗用、逆に自分の作品が盗用と誤認されてしまうリスクすら存在しています。昨年大きな話題を呼んだ石橋敬三さんの楽曲が国外のプロダクションから著作権侵害の申し立てを受け公開停止にされてしまった事例です。アルバムを発表しているアーティストでさえ作品のオーバーライドをされてしまう危険がある...

知らなかったは許されない

書類送検された人物は「違法とは認識していなかった」という主張をしていると報じられていますが、知らなかったは通用しません。
これは勿論この音源を使ってしまった人もメーカーから使用料の請求をされるリスクを負わされることになります。

こういった事件が起きれば先人の努力やユーザーに許された自由を奪われることになりかねません。

予期せぬニュースにより前回のJASRAC問題についての記事が拡散されていて驚いています。 恐らく今まで裏側からの情報は無かったと思うので賛否あると思いますが、こういった出来事があったことが参考になれば幸いです。またはてブ、Twitterなどでも反響があり、様々なご意見をいただきました。いくつかの点で回答を明確にしておく必要があると判断したので補足をしておきたいと思います。※ご注意 経験した事実に基づいた記述ですが自身の正当性を主張しません。競合する意見を否定するものではない事にご注意ください。 一部推...

権利や管理団体の活動を軽視し続けて正しい知識が広まらない結果は誰にとっても望まないものになります。

使用してしまった方はどうすべきかしっかり検討して対処すべきだと思います。

使う人だけでなく、作る人にまで大きく影響を与えかねない事件ですので続報にも注目していきたいと思います。

特集-JASRAC問題当サイトで多く参照されているJASRACに関する一連のエントリーと、業界人や関係省庁、過去の判例などについて纏めてあります。JASRACとMIDI狩りJASRACが発したMIDIデータ配信サイトへの一斉申し立て。見境なく発されたように見えた突然の動きの裏側にあった業界各社を震撼させた事件について纏めています。今なお議論を呼んで止まない音楽文化が破壊されたとされた日までを振り返るシリーズとして関係団体や各種資料や寄せられた情報や意見などを通して見つめなおしました。時代を作った名機や時代をリードしたキーマ...
Advertisement
アバター画像
About みるくここあ 318 Articles
ウィンドシンセを片手に曲を作っています、演奏するのも聴くのも好き。 ゲームとITと変な情報を拾ってくるのが得意。 色々とやっているらしいけど詳細はヒミツ。 オリジナル曲を公開しています。 http://www.nicovideo.jp/mylist/31704203 作曲風景の生放送もしています。 http://rainbowsound.cafe/rainbow-sound-cafe-live/ 音楽やDTMに纏わる話題を色々と書きます。

1件のコメントがあります

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください